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2026.02.23

いい音楽にふれ、細胞を揺らす。

中学生の頃、音楽に詳しい男友達がいた。

スピッツのアルバム『クリスピー』を貸してくれたのも、フェンダーのエレキギターを弾かせてくれたのも、彼だった。

そんな彼に教えてもらったバンドのひとつがTHE BOOM。ボーカルは宮沢和史さん。

代表曲は沖縄三線のしらべに鎮魂と平和への祈りをのせた『島歌』だ。

レンタルショップで全てのアルバムを借りて、CDコンポでカセットテープに録音し、何回も聴きこんだ。約30年前のことだ。

2025年の年末、宮沢和史さんが『あなたの町で歌います♪ プロジェクト』という全国の小さなホールをまわりコンサートをしていることを知り、2026年2月のコンサートチケットを手に入れた。

先日、200席ほどの小ホールの席に腰をおろした。

楽器は宮沢さんが弾くギターとハーモニカ、ゲストピアニストの鶴来さんが奏でるピアノだけ。

『なし』『星のラブレター』『風になりたい』「島唄』

昔、聴いていた歌が体内を巡る。

「青春時代の曲を聴くと、脳が活性化する」と聞いたことがある。

でも脳と言うよりも、体内の細胞が振動しているようだった。

普段、音楽とは縁遠い。車を運転する時も、作品を描く時も音楽は聴かない。

無音というか、自然音がいい。車を運転しながらあれこれ思考し、自己対話をしている。

絵筆を動かすときも、言葉にならない感覚をもったまま作品と対峙し、自己対話をしている。

そんな音楽に疎い自分が、宮沢さん生の音にふれ、細胞が揺れた体験は驚きだった。

驚いたと言えば、もうひとつ。60歳になった宮沢さんの色気とかっこよさだ。

表現を続けた生き方が音となり、容姿となっていた。

毎日絵筆をうごかし続け、60歳をむかえた時。自分はどんな60歳になっているんだろう。

あんなかっこいい大人がいることを知れたことで、歳を重ねていくことへの楽しみが生まれた。

思考を続け、問いをもち続け、日々筆をはこび続けようと改めて思った日だった。

時に、いい音楽にふれ、細胞を揺らす。今年はコンサートやライブに足を運んでみたいな。